銀座スルガ台画廊で、小野寺裕さん、田中望さん、山口香織さんの展示を見ました。田中望さんは、今年の6月にギャラリーSORAでのグループ展に参加してもらっています。

彼女は食と環境をテーマに制作しています。その時、彼女から聞いた話がとても興味深いものでした。今日も、絵を前にして話を聞かせてもらいました。「牡蠣を取る人が森をとても気にしている」とか、「神様に山盛りのご飯を捧げる」とか、「昔、昔の揚げ物の話」など。

田中さん就農希望だそうです。関心と絵と暮らし方がひとつになっています。いいですね。羨ましく思います。

 

さて、3人展のことも少し書きます。

僕はほとんどギャラリーへは足を運ばないのですが、その理由のひとつは、とっても疲れるからです。楽しくないのです。

もっと楽しく描いたらいいのにと思います。かたーくなってかしこまっている絵を見ると、すごく緊張します。・・・僕だけかもしれませんが。

この3人展も緊張しました。若い作者たちが慣れない応対に硬くなっているせいもあるでしょう。でも、そいういったことは初々しく思えるもので、こちらまで硬くなってしまうのとは違うと思います。

会場に居て息苦しくなってしまうのは何故なんでしょう?

 

案内葉書に刷られている文面を引用します。

「perche’」とはイタリア語で「なぜ」という意味です。

創造は「何故」の解明への欲求から始まります。

言ってることは分かるのだけれど、解明しようと望まなくていいのに(←言いがかりだなこりゃ。ごめんね)。問いをそのまま投げ出してくれれば、それでいい。もっともっと楽しんで描いてよって思います。

 

perche’ 小野寺 裕/田中 望/山口 香織

7月16日(月)~21日(土)銀座スルガ台画廊 ※展覧会は終了しています。