吉田孝之・前原邦彦 二人展
見えるものと見えないもの
2014年 7月20日(日)~26日(土)
午前11時~午後6時 最終日、午後4時まで
ギャラリーツープラス
「すべて見えるものは見えないものである。知覚されるものは知覚されないものである。意識は、意識されぬ《盲点(punctum caecum)》」に於いてある。見るとは常に実際に見える以上のことを見る(見えないことまでも見る)ということである。」(M.メルロ-ポンティ「見えるもの、見えないもの」より)
絵画を見る上での感動や想起はすでに見る側にあり、
絵画はそれを引き出すいわばスイッチのような役割を果たす。
抽象、具象にかかわらず、優れた絵画は想起を一瞬で導き出すことができ、
発見がある。
ゆえに、鑑賞する側の絵画上の経験がものをいう。
人と絵画の対峙は時に残酷である。
前原邦彦
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ある地点で立ち止まる。
なにかが見える予感がする。
前方の断層を見ながら注意深く描く。
描きすすむうちに、画面になにかが現れてくる。
筆を置くとき、目に映るものからはなにも見えない。
吉田孝之